脳神経外科

脳神経外科について

脳神経外科イメージ

脳は動物のほとんどの行動をコントロールしています。目や口、鼻、耳、手足などすべてのからだから受け取った情報は神経から脳へと伝えられて処理されます。また、脳で考えたことは脳から神経、筋肉に伝わることで動くことができ、生活できるのです。脳神経外科はこのような脳と神経、場合によっては筋肉も扱う診療科です。
頭痛、めまい、ふらつき、脱力、けいれん、麻痺などの脳に関連することが多い症状の診療や手足のしびれや痛み、感覚障害、肩こりや腰痛などの神経、筋肉に関連することが多い症状の診療を行っております。
資格がある医師のみが行えるボツリヌス療法も行っております。

脳神経外科での診療内容

頭痛

頭痛はありふれた身近な症状で15歳以上の日本人のうち3人に1人は頭痛持ちと言われています。

頭痛の原因は様々であり、中には脳出血や脳梗塞、クモ膜下出血、脳腫瘍や炎症など直ちに処置が必要な危険な頭痛(他の病気が原因である二次性頭痛)もあります。

多くは下記のような頭痛(他の病気が原因ではない一次性頭痛)ですが、判断するためには適切な診察が必要です。

片頭痛 ~脈に合わせてズキン、ズキンと痛む~

特徴
拍動性頭痛(脈に合わせて痛む)
頭の片側が痛む(両方の場合もあります)
吐き気がすることもある
階段の昇り降りなどの日常生活で痛みがひどくなる
頭痛が起こる前に前兆がある
(視界がチカチカする、物が見えにくい、あくび、空腹感、肩こり)
光が眩しく感じたり、周りの音がガンガンと頭に響く

片頭痛は脳神経である三叉神経から出る痛みの物質が引き金となり、頭の血管が拡張し刺激されて起こると考えられています。
睡眠不足や睡眠過多などの生活の乱れや緊張から解放された時などのストレスの変化が誘因となることが多いようです。
特に女性では女性ホルモンがセロトニンという脳内物質に影響して起こることが多く、月経と関連します。

治療は規則正しい生活を心がけることや誘因を避けることはもちろんですが、通常の鎮痛薬では無効のことが多く、特効薬を処方します。

緊張型頭痛 ~頭が締めつけられるような痛み~

特徴
締めつけられるように重く痛む
頭全体もしくは後頭部や首すじが痛む
めまいや肩こりを伴う
動くと痛みが軽くなることがある
同じような痛みがほぼ毎日起こる

緊張型頭痛は頭や首から肩、背中にかけての筋肉が緊張することで起こります。筋肉が緊張すると血流が悪くなり、溜まった老廃物が神経を刺激することで痛みが起こります。
ストレスの他、緊張した長時間の作業や姿勢の悪さ、運動不足が原因です。

一度、痛くなってしまうと悪循環に陥り、なかなか改善しないこともあります。
治療は鎮痛薬、筋緊張治療薬の他、メディカルマッサージや当院でも行っているリハビリテーション(温熱治療、低周波・干渉波治療)を行い、循環を良くすれば疼痛部質を早めに取り除くことができます。

群発頭痛 ~目の奥の激しい痛み~

特徴
片側の目の奥に我慢出来なくなるほど激しい痛みが出現する
涙が出たり、目の充血、まぶたの腫れ、鼻水・鼻づまりがある
痛みのためにじっとしていられない
1回の頭痛は数分から3時間程度持続する
頭痛が起きる時期が数週間から数か月ある

群発頭痛は脳の視床下部の体内時計を調節する部位が乱れることで三叉神経に誤った情報が伝えられ、血管が広がって炎症が起きることが原因と言われていますが、はっきりとは原因究明されていません。

目の奥の我慢出来ない激しい痛みが特徴で、20~40歳台の男性に多く見られます。アルコールやたばこが頭痛のきっかけとなることがあります。

治療は通常の鎮痛薬は効かないことが多く、発作時にはトリプタン系薬剤の注射薬を使用したり、各種予防薬を使用します。

認知症

認知症は以前は痴呆症と言われていたもので、加齢の他、様々なことが原因で脳細胞が障害を受け、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態です。

2015年の厚生労働省の発表によると、2012年の時点では65歳以上の高齢者の中で約15%の462万人(約7人に1人)存在したとされています。
また、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の高齢者は約400万人いたと推計されています。

今後は更なる高齢化により2025年には約700万人、約5人に1人に増加するとされており、軽度認知障害患者数を合わせると約1300万人、約3人に1人が認知症とその予備軍となりそうです。

認知症の症状

認知症の症状は中核症状と周辺症状(行動異常および心理症状)に分けられます。

中核症状
記憶障害出来事を忘れる。「同じことを何度も尋ねる」「探し物が多くなる」
失語言葉が出にくくなる。「あれやあの等の言葉が増え会話が難しくなる」
失行出来ていたことが出来なくなる。「服が着られなくなる」
失認場所や物の区別が出来なくなる。「道に迷う」「人違いをする」「家族の顔が分からなくなる」
遂行機能の障害順序立てて行うことが出来なくなる。「料理などが出来なくなる」
周辺症状
行動異常
攻撃性「暴力を振るうようになる」
不穏「落ち着きがなくなる」「徘徊する」
焦燥性興奮「怒りっぽくなる」「手足をバタつかせるなど不可解な行動をする」
脱抑制理性が利かなくなる。「失禁する」「糞便で周りを汚す」「性的な行動をする」
心理症状
不安「ささいな事も心配する」
うつ意欲が低下する。「家でじっとしている」「興味がなくなる」「不眠となる」
幻覚実際とは異なる体験を感じる。「部屋に知らない人がいると言う」
妄想実際とは異なることを考える。「金品を盗られたと考える」「浮気されている と考える」

主な認知症にはアルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症があり、上記のような症状がどのように出ているか、経過、診察、検査などで総合的に判断します。

治療は完全に治す方法はありませんが、病型によっては進行を遅らせることが出来る薬剤があります。更に困っている症状に対して治療することで生活や介護の困難さを軽減できることがあります。

また、認知症の中には治療可能な病気が存在していることがあり、早期診断が重要です。
例えば慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、脳腫瘍などの脳神経外科的疾患、甲状腺機能低下症、ビタミン欠乏症やその他の内科的疾患、薬剤性のもの、アルコール、精神疾患などです。

将来の認知症が心配な方は採血のみで軽度認知症(MCI)を早期発見できる検査も行っております。

めまい ふらつき

私たちの体では耳、目、筋肉などからの情報が脳に送られ統合されます。その情報が体の筋肉まで正確に伝わることで体のバランスを正常に保っています。
これらの情報の異常やくい違いが起こると、バランスが乱れめまいが起こります。

めまいには大きく3つに分けられます。

回転性めまい ~周りがグルグルと回転する~

良性発作性頭位性めまい症 メニエル病 前庭神経炎 脳梗塞・脳出血など

動揺性めまい ~フワフワとする浮動感~

緊張型頭痛 片頭痛 脳梗塞・脳出血 自律神経失調症 貧血 高血圧・低血圧 更年期障害 外眼筋麻痺 視力障害 薬物中毒 心因性など

眼前暗黒感 ~目の前が真っ暗くなる~

起立性低血圧 糖尿病性末梢神経障害 一過性脳虚血発作(TIA) 薬剤性のもの 不整脈などの心臓病 排尿失神など

上記のようにめまいを起こす病気は非常に多く、原因となる場所によって専門と思われる診療科も多岐に渡ります(脳神経外科、耳鼻科、内科、循環器内科、眼科など)。

そのため、めまいの種類や起こり方、随伴症状、経過や診察・検査結果によって判断していかなくてはいけません。

当院では一番心配な脳の病気を専門としており、重心動揺計検査でめまい、ふらつきの評価を行い治療に役立てています。

顔面けいれん(ボツリヌス療法)

左右どちらかの顔の筋肉がピクピクと勝手にけいれんする病気で、俗に「ねずみ引き」といわれています。

最初は過労やストレスを感じた時などにまぶたがピクピクと軽く起こりますが、次第に起こる頻度が増加し、まぶたがけいれんで閉じて開眼できなくなります。
そして頬や口周囲も引きつれてゆがむようになり、接客、営業、車の運転など仕事に支障がでてきます。

原因は頭蓋内にある顔面神経(顔の筋肉を動かす神経)を血管が圧迫して刺激し、顔面筋をけいれんさせることが原因といわれています。

根本治療は手術により神経を圧迫している血管を移動させることですが、症状が軽い方は薬物療法を行います。
薬物療法の副作用があったり効果が芳しくない方には「ボツリヌス療法」を行います。

ボツリヌス療法(ボトックス療法)

ボツリヌス菌が作り出す天然の蛋白質(ボツリヌストキシン)を筋肉内に注射することで筋肉の緊張を抑える治療法です。
外来で施行でき、極細の針を使用しますので痛みもさほどありません。
効果は1~2週間して現れ、3~6ケ月持続します。
徐々に効果が薄れていきますが、その時点で再注射します。根本治療ではありませんが効果は確実です。

認定を受けた医師のみが行える治療法です。
顔面けいれんや眼瞼けいれんのほか、麻痺などに適応がある場合があります。

不眠症

不眠症とは寝つけない(入眠障害)途中で目が覚める(中途覚醒)早朝に目が覚める(早朝覚醒)十分に眠れたという感覚がない(熟眠障害)などの睡眠の問題が続くことをいいます。

日本では5人に1人が睡眠に問題を抱えているとされ、年齢とともに増加していきます。

不眠が続くと倦怠感、意欲低下、集中力低下、抑うつ、イライラ、頭痛、めまい、食欲不振など、日中に様々な不調が出現するようになります。

不眠の原因としてストレスや生活の乱れが大きなものですが、内科的な病気の症状として現れたり、治療薬や刺激物(カフェイン、ニコチン、アルコール)が原因であることもあります。

不眠症の対処法はまず原因を診断し、取り除くことです。そして、
  • 同じ時間に起床・就寝する習慣をつくり、体内時計を乱さないようにする
  • 日中は太陽の光を浴びるようにする
  • 適度な運動をする
  • 寝る前にリラックスをする時間を作る
  • 寝酒をしない
ことを心がけることです。

それでも治らない場合は睡眠薬で治療したほうが効果的です。
現在は不眠のタイプに合わせて様々な治療薬が出てきており、比較的安全に使用することができます。

医院外観
佐賀県鳥栖市の三輪堂医院(脳神経外科、外科、内科、リハビリ、予防接種、漢方、頭痛など)
〒841-0051 佐賀県鳥栖市元町1086
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